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Interviewインタビュー

設計職 川辺航平さん 大同大学卒 2019年入社

  • 自分が設計したエレベーターが、目の前で動く感動

新設物件に設置するエレベーターを入社3年目で設計

Q:川辺さんはエレベーターの設計のなかでも具体的にどのような仕事をされているのでしょうか。
入社当初はリニューアル工事に関わる設計を担当していましたが、今は新築物件に新設するエレベーター全体を設計しています。
現在入社3年目で、新設の部署は4人。部署内では私が最年少の社員です。
Q:どの程度の物件を担当しているのでしょうか。
常に4~6現場程度を担当し、並行して設計を進めている形です。
当社の新設エレベーターの標準寸法に近い現場では、調整もほぼ不要で設計を進められますが、各種の制約で設計にかなりの工夫が必要な現場もあります。
標準よりも小さいときは、機械の位置や大きさを調整しながら、エレベーターのカゴを小さくすることが求められますし、カゴを小さくしすぎると最大積載荷重と定員が減ってしまうので、その部分は工夫が必要です。
また官公庁の物件などでは部品を国内で一から作ることも多く、設計が携わる期間も長くなります。
Q:新設するエレベーターは部品も自社製のものなのでしょうか。
基本的に自社で設計したもので、制御盤なども自社で開発しています。
当社はエレベーターの保守管理会社のイメージが強いかと思いますが、新設エレベーターの据付工事でも実績は豊富で、近年は手掛ける物件数も増えていると感じます。

安全を大前提に、使いやすく、美しいものを作りたい

Q:学生時代はどのような勉強をされていたのでしょうか?
熱流体力学の研究をしていました。
力学的な考え方は今の仕事に生きている部分もありますが、熱流体力学はエレベーターとほとんど関わりのないものです。
なので設計に関わる知識については、入社後に主任や課長に教わりながら学んだことが多いですし、今も「イエローブック」と呼ばれる昇降機の技術基準をまとめた書籍を見ながら設計をしています。
いまは仕事の中で知識が増えて、自分のできることが増えていく楽しさを感じながら働いていますね。
Q:SECエレベーターに入社を決めた理由は何だったのでしょうか?
学生時代から機械いじりがすきだったので、駅や高層ビルでガラス張りのエレベーターを見たときに、「複雑な構造をしているはずなのに、動きがスムーズなのが凄いな」と関心をしていました。それでエレベーターの会社を志望して入社した形です。
Q:実際に設計の仕事に従事しても、エレベーターは面白い存在だと感じましたか?
やはり機構の緻密さに感心しますね。
エレベーターはロープで動きますが、ロープの連なり方が非常に複雑で、そのすべてが一体となってスムーズな動きを生み出しているところが面白いと感じます。
また、安全に関わる機構も複雑です。その緻密さが安全に繋がっているので、やはり設計の仕事には大きな責任もやりがいも感じます。
Q:設計においても「安全」はやはり重視されているんですね。
エレベーターは落下という事態を絶対に起こしてはいけない乗り物なので、法律で求められた規準を遵守すること、耐震計算をきちんとすることなどは特に念入りに行っています。
まず安全を第一に、しっかりとした機械を設計するのがこの仕事の大前提ですね。
そのうえで、使いやすいものを作ること、お客様の要望やこだわりを可能な限り反映したものを作ること、見た目としても美しいものを作ることを意識しています。

自分が一から設計したエレベーターが、目の前で動く感動

Q:入社3年目ということで、仕事で任される範囲も広がってきたのではないでしょうか。
そうですね。入社半年ほどでリニューアル現場を任されるようになり、その後は部内での配置変更もあって、1年ほどで新設の現場を担当するようになりました。
現在も現場での打ち合わせなどは課長に同行いただいていますが、基本的な据付具の設計などは私1人で行っています。
Q:リニューアルと新設だと仕事の内容もやはり違うわけですね。
全然違いますね。リニューアルだと残す部分が多々ありますが、新設は完全に一からエレベーターを設計するので、やはり部品点数が多い傾向があります。
Q:この仕事のやりがいや喜びを感じるのはどんなときですか?
自分が一から設計したエレベーターが目の前で動くのを見たときは、やはり感慨深いものがあります。
新築のエレベーターでは、建築基準法の基準を満たしているか点検する現地での検査があり、私も何度か同席をしたのですが、そのときは自分が設計したエレベーターも新品でピカピカです。
自分が頭を凝らして作ったものが目の前で動く姿を確認し、さらに自分が乗ったときは、やはり大きな達成感を感じます。
Q:その検査以外でご自身が設計したエレベーターを見る機会はあるのでしょうか?
実はそうした機会は少ないですね。
住宅のエレベーターだと用もなく立ち入りはできませんし、担当している現場は北海道から九州まで全国各地にあるので、最後まで現場に訪れないケースもかなり多いです。

「カゴ」も設計し、エレベーター一式を自分で描けるようになりたい

Q:仕事をするうえで課題に感じていることは何でしょうか?
まだ現場の打ち合わせに不慣れな点ですね。
電源の引き込みは電気屋さん、仕上げは左官屋さん、昇降路の大きさや躯体構造の確認は建築会社さんとのやりとりが必要ですし、こちらから要求を伝えなければいけない事項もあります。
そのやりとりが上手くいかず、正確に物事を伝えられないと、完成時にトラブルも起こりかねないので、設計の仕事でも円滑な打ち合わせを行える能力は非常に大切です。
Q:コミュニケーション能力が求められるわけですね。
もともと人と喋るのが得意ではなく、人見知りもするほうだったので、その点は今も課題です(笑)。
人員も少ないですし、現場の打ち合わせも早く独り立ちできるように頑張りたいです。入社当時に名刺を渡されたときは、「自分は設計だから使用する機会は少ないだろうな」と思っていましたが、実は使う機会が多い職種でした。

Q:3年間働かれてみて、この会社の気に入っている点はどんなところですか?
大手のメーカーが「ウチでは対応が難しい」と断ったようなエレベーター新設の現場でも、フレキシブルに対応が可能な技術力と体制があることです。
そのぶん設計でも細々とした調整が求められますが、そこが仕事のやりがいにも繋がっています。
また官公庁の歴史ある物件や、有名な大学などのエレベーターの物件も当社では受注しているので、そうした物件の設計に関われる点は大きなやりがいだと思います。
Q:では現在の仕事上で目標は何でしょうか。
自分で「カゴ」の設計することですね。
現在はカゴの設計が必要な現場では、その部分の設計のみ中国にお願いしていますが、同僚には自分でかごも設計できる人がいます。
カゴを描けるようになれば、エレベーター一式すべてを自分で設計できるようになるので、それが当面の目標ですね。

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